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エリザベス ペイトン:Still life 静/生



原美術館は、北品川の、いくつかの大使館が所在している閑静な地域の一角にあります。
元は昭和13年に建てられた私邸で、当時のモダンな様式の建物がそのまま残っていて
主に、現代美術を中心に展示や紹介を行っています。

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現在、「エリザベス ペイトン:Still life 静/生」展が開催中(5月7日まで)。
この女性美術家の名前は知りませんでしたが、展覧会案内を見て興味をそそられ、久しぶりに原美術館へ行ってきました。

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エリザベス ペイトンの作品は、油彩、水彩、色鉛筆、パステルなどの技法で制作され、人物画が中心で小さめの作品が殆どです。
作品ごとに少しずつタッチを変えて、それぞれ色彩や描画が魅力ある具象絵画ではありますが、私には、それほど目新しさや一貫した強い個性は感じられませんでした。

一番の特徴はモチーフの選び方で、過去現在問わず、その時々に興味のある様々な人物を同じ距離感、扱いで描いています。
入り口近くから、私の知っている人物ではルートヴィヒ2世、バレーダンサーのディアギレフ、
ニルバーナのカート・コバーン(展覧会ポスターの絵)、シド・ヴィシャス、ジョージア・オキーフ、ホロビッツ、ルイ14世、ワーグナー、オペラの登場人物など。

他には、有名な絵や写真をなぞった作品(ドラクロワ、クールベの絵、パティスミスの写真)なども。

まさに興味の赴くままに、好きな人物や憧れの人物をナイーブに、ある意味節操無く描いていったという感じで、
小ぶりの作品サイズもあり、様々な人物のイラストレーション作品が並んでいるといった印象です。

現代美術シーンで「新しい具象」として評価が高いのは謎ですが、
対象に対して批評的な見方をしないで、確立したイメージを表層的に流用、組み合わせる姿勢は、
何故かシンディ・シャーマン等のシュミレーションアートに通じるものを感じました。

そんなエリザベス ペイトンの作品が好きか嫌いかというと、意外と好きです。

知りませんでしたが、2階の奥に奈良美智の作品のみを展示した部屋(My Drawing Room)がいつのまにか出来ていました。
いつものマンガのような小さい女の子の沢山のドローイングや版画、犬のオブジェ作品などなど。
現在、国際美術マーケットで大人気の奈良美智作品、総額いくらになるだろうかと思わず想像してしまった。

美術館のカフェで寛ぎ、中庭に点在する屋外彫刻を見てしばらく過ごしました。
久しぶりに来た原美術館は以前と変わらず雰囲気が良いですね。


フナツ記


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