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草間彌生 わが永遠の魂



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草間彌生は、現在、日本で最も有名な現代美術作家と言えるのではないでしょうか。

テレビでは滅多に観ることは無いですが、
美術に興味がない方でも、真っ赤なボブカットと派手な水玉の服というスタイル、
代表作の水玉模様で描かれたカボチャの絵はどこかで見かけたことがあるのでは。
近年は、ルイ・ヴィトンやau携帯とのコラボ、24時間テレビのTシャツのデザインなども手がけています。

87歳と高齢ながら創作意欲旺盛で、昨年は文化勲章を受賞。
このところ美術マーケットでの人気が凄まじく、人気作品の価格は5年で10倍になるほど急上昇しています。

六本木の国立新美術館で「草間彌生 わが永遠の魂」展が開催中(〜5月22日)

まとまった草間彌生作品をみるのは、新宿河田町にあったフジテレビギャラリーでの個展以来。

開館して10周年の国立新美術館に行くのは初めてです。
黒川紀章設計の建物は巨大で、正面全面がガラス張りの波打った形状です。

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草間彌生といえばドットと網目のモチーフが有名ですが、美術館前の樹木の幹がドット模様で飾られていました。

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入って直ぐの広い部屋に、最新作の「わが永遠の魂」というシリーズの作品130点が壁面に飾られ、
フロアにはピカピカの工業製品のような彫刻が据えられています。
いきなりプリミティブな色彩の洪水。(この部屋は撮影可能)

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最新作を一通り観るのは後にして、
広い部屋をぐるりと回りこむように順路があるので、初期作品から順に観ていきます。

草間彌生は少女時代から精神疾患があり、幻覚や幻聴に悩まされてきました。
展示されている少女時代の作品から、すでに脅迫神経症的なドットと網目のモチーフが描かれています。

初期のクレー、ミロ、エルンストの影響を受けたような作品を経て、1957年からのニューヨーク時代の作品が始まります。
個人的には16年間のニューヨーク時代の活動に一番興味あり。

その後の原色を使った派手な作品と比べて、
ニューヨーク時代初期のドットと網目の絵画はモノトーンで、ミニマルで、静謐な感じで、繊細でとても魅かれました。

その後、コラージュ、ボディペインティング、パフォーマンス、映像など前衛の女王と言われた様々な活動の展示が続きます。
この時期のニューヨークの美術界は凄く面白いのですが、オノ・ヨーコも一時期住んで活動していましたね。

男性のシンボルのようなオブジェを全面に貼りつけたボートや家具、
天井壁面全体が鏡張りの真っ暗な部屋に沢山の照明を吊るし無限に続くように見える部屋、
体調を壊し日本に帰国してからの自作品を再解釈したような作品、
企業とコラボして市販された家具など多彩な活動を辿れます。

再び最初の広い部屋に戻って、正方形の「わが永遠の魂」シリーズ130点を一枚一枚じっくりと観ていきます。

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モチーフとスタイルは一貫していますが、一つとして同じ構図や色使いの絵が無いというのが凄い。

入館者がとても多く、会場を出た所のグッズ売り場も混雑していて、会計を済ませるのに30~40分かかる行列が出来ていました。

美術館ロビーには10畳程の部屋が設置され、入場者は入り口で原色の水玉シールを貰い部屋中に貼りつけていきます。

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屋外には巨大なカボチャの遊戯具のような作品が。

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原色のドットや網目が溢れ、全体的にはカラフルな遊園地といった印象の展覧会でしたが、衰えることの無い創作意欲とエネルギーに圧倒されました。


その後、複数の展示室を使って「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」をやっていたので、一通り巡りました。
沢山の作品を観ましたが、若い美大生の作品の傾向が何となくわかって面白かった。

ついでに、東京ミッドタウン周辺をぶらついて帰宅。


フナツ記




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