2015/04/03
さ・く・ら
少〜し前のことでした。
ある朝、通勤のために道を急いでいたM女史の足下に、小さく折れた桜の枝がありました。
よく見てみると、枝の先には数粒のつぼみが・・
「まぁ、かわいそう。頭上の桜は咲き誇ってるのに、この子達は・・」
「それに、このままだと人に踏まれてしまう」
そう思ったM女史は、その枝を拾い職場に持って行くことにしました。
会社に着くと小さなコップに水を入れ、そこに小さな枝をさして
「きれいに咲くといいね」
と、桜のお世話を始めました。
すると数日後、つぼみが開花して数輪の花が咲きました。


「ありがとう。お花を見せられて良かったです。この花で少しでも春を感じてもらえれば・・」
そんなお礼の言葉が聞こえてくるような可憐な姿です。
ただ、枝だけの状態なので来年は・・文字どおり最後のひと花です。
その可憐な姿に安堵しつつも寂しさを覚える、ある春の日の午後なのでした。
おわり
と、M女史と桜さんの気持ちを勝手に想像してみる、ある春の日の午後なのでした(笑)。
tonma
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